フィードバックのやり方について考えてみた

組織論

この記事ではフィードバックの効果的なやり方について紹介します。
フィードバック、うまく行えているでしょうか?フィードバックがうまくいっていないなと感じている方、またはフィードバックのやり方をもっと詳しく学びたいと考えている方。そんな方に少しでも参考になる情報を提供できればと思っております。ぜひ最後までご覧ください。

はじめに

こんにちは 内省力発掘ジンジニアのMakiです。

組織論、特に内省についての研究をプライベートで行っており、日々学んでいる組織論や内省(リフレクション)の実践方法に関する情報、仕事で学んだことを中心にブログを不定期で掲載しています。以前は仕事でSREチームのマネジメントを行っていたので、技術的な情報も一部ブログとして掲載しております。

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フィードバックのやり方について考えてみた

この記事をご覧になられている皆さんは、フィードバックのやり方についてどのようなことを意識されているでしょうか?

具体的にどうやってやっていけばわからないという方もいるかと思います。まず、私の考えを先にお伝えすると、フィードバックのやり方もORIMDのフレームワークでOK。ということになります。

ORIMDについてご存じない方がほとんどだと思うので簡単に説明すると、ORIMDは事実、感情、解釈、意味、決定の順番で思考のプロセスを言語化しながら内省するためのフレームワークです。つまりフィードバックをするときもこの思考のプロセスを意識して行うことで効果的にフィードバックが行えるのではないかというのが私の考えになります。

ORIMDについては下記の記事で紹介しております。詳細はリンク先のページをご覧ください。

▼効果的な内省のプロセスとは

効果的な内省のプロセスとは
内省の重要性はわかっているけど、どうやって実践するのが効果的なんだろうと悩んでいるという方に向けて効果的な内省の方法について紹介していきたいと思います。

では、具体的にフィードバックのやり方について確認していきます。

フィードバックとは何か?

まず確認したいのは、フィードバックはどのように行っていく必要があるのかについてです。

良いフィードバックとは何でしょうか?

短い言葉で要点だけまとめて話すことでしょうか?
それとも、状況背景などを踏まえながらなるべく具体的に話すことでしょうか?

フィードバックに関しては様々な書籍がありますが、この記事では、 リーダーのための フィードバックスキル という本の中で表現されている原理原則に照らしながら説明していきたいと思います。


リーダーのための フィードバックスキル

良いフィードバックのための3つのマインドセット

良いフィードバックには3つのポイントがあると書かれています。

  1. ピープルファースト
    ピープルファーストとは何かというと、ロジックや目の前の課題解決だけを重視するのではなく、もっと根本的にある「人と人」とのつながりや関係性の中で考えを巡らせるということです。ここで大事なのは、相手の立場に立つということです。自分の主義主張というものもあるとは思いますが、そこはぐっとこらえて、相手の視点に立って考えてみることが大事なポイントとなります。

  2. インパクトドリブン
    次にインパクトドリブンについては優先順位をつけること、優れた決断ができることという風に表現されています。どのフィードバックが大切かということにフォーカスをし、優先順位を決めてフィードバックをすることがポイントになります。確かに、いろんなことを雑多にフィードバックされてもフィードバックを受けた方は吸収しきれないですよね?そのため、フィードバックを行う立場の人はポイントを絞ってこれは大事と言うものを的確にフィードバックすることが大事になります。インパクトドリブンでは現実に即した内容を、優先順位を決めて、的確に伝える姿勢が求められます。

  3. マインドフルネス
    ここでいうマインドフルネスは、フィードバックに瞑想を取り込むということではありません。そうではなく、マインドフルネスの考えである「今、ここにあること」これに集中することを意味しています。つまり、今、現在の状況や物事に対して集中し注意を向けるというプロセスということです。ここで大事なのは相手の価値観を意識しながら丁寧に言葉を選びフィードバックを行うということになります。

これらを式にすると下記のように表現できると書かれております。

(ピープル + インパクト) × マインドフルネス = 良いフィードバック

つまり、良いフィードバックとは、「相手の立場に立ち、要点を的確にまとめ、丁寧な言葉で伝える。」 ということになります。

フィードバックをする際のマインドセットとしては理解のできるものだと思います。ですが、そうは言ってもこれを意識的に考え即座に実行するのは簡単なことではないですよね?

ということで、本書でどうすれば良いフィードバックができるのかという視点で書かれているチェックポイントあります。

良いフィードバックのための3つのチェックポイント

  1. SMART であるか?
    Specific = 具体的であること、Measurable = 測定可能であること、Actionable = 達成可能であること、Relevant = 関連性があること、Timely = タイミングが適切であること
    これらの頭文字をとってSMARTです。

  2. ほどよくストレッチできる目標であるか?
    フィードバックを受けとる相手が程よくストレッチできる目標を設定できることが大事です。目標は高すぎても低すぎてもだめです。程よくチャレンジできる目標を設定するからこそ夢中になって頑張れるし、その結果として成長していきます。

  3. フィードバックの賞味期限を意識しているか?
    フィードバックには賞味期限があります。言い換えると鮮度が大事だということです。例えば3カ月前の出来事に対してフィードバックを受けたとしても、当時のことを深く省みることはなかなかできないですよね?なので、フィードバックは適切なタイミングで感覚が新しいうちに行う必要があります。

なぜこうした考えに基づいてフィードバックを行うことが大事なのかは「フロー理論」と照らして考えてみるとよくわかるのではないかと思います。下記のページでまとめておりますのでご覧ください。

▼「フロー」それは自己実現の法則

「フロー」それは自己実現の法則
この記事ではフロー理論について紹介します。 フロー理論はご存じでしょうか?フローは没頭している状態のことを言います。 良くスポーツ選手がボールが止まって見えるなどとコメントをすることがありますが、あれはフローの中の一つでゾーンと呼ばれているものです。 フローにも何種類かあるのですが物事に没頭している状態はフローです。今回はそのフローについていろいろと紹介していきたいと思います。

フィードバックループ4つのステップ

そしてより複雑な状況、いわゆる仕事の現場では難しい問題が日常茶飯事です。そのような状況で効果を発揮するフィードバックループという4つのステップが紹介されています。

  1. 観察をし、ファクトを集める(頻度、スパン、量、どこかに記録しておく)
  2. 相手の言い分を親身になって聴く(アクティブリスニング)
  3. その行動について自分の感情や気持ちを伝える(インパクトを与える)
  4. 自分だったらこうすると案を出し、正しい行為を伝える(正しい解が難しい場合は質問形式で「一緒に」作っていく)

と、このようなステップを意識することが大事なのですが、それはなぜかというと、フィードバックの受け手が状況や背景、目的をしっかり理解できるので腹落ちしやすいからです。問題の解決策だけをフィードバックしていては、どうしてそれをやらなければいけいないのかといった目的意識までなかなか入り込めません。自分の感情や解釈を具体的に会話に載せていくことで思考のプロセスが明確になりお互いに納得感が出やすくなるのです。

ORIMD を使ったフィードバックループ


リーダーのための フィードバックスキル

フィードバックのやり方について本書の内容に沿って記載をしましたが、ここで見えてくるものがあります。それは、ORIMDを使った内省のフレームワークでも基本的に同じことが説明ができるということです。

ORIMDは事実、感情、解釈、意味、決定と思考の流れ5つステップに分解して考える内省のフレームワークです。

▼効果的な内省のプロセスとは

効果的な内省のプロセスとは
内省の重要性はわかっているけど、どうやって実践するのが効果的なんだろうと悩んでいるという方に向けて効果的な内省の方法について紹介していきたいと思います。

ORIMDは内省を深めるためのフレームワークとして作ったものですが、フィードバックをする場面でも本質的な思考のプロセスは同じであるということが見えてきました。

まとめ

少々記事が長くなってきましたので、今回はここまでにしたいと思います。

いかがでしたでしょうか。この記事ではリーダーのための フィードバックスキルの記載内容を元にORIMDでの思考プロセスで良いフィードバックの可能性について考察を行いました。書籍にはこのほかにも実践的で参考になるフィードバックの考えが多数まとめられていますので、もし、フィードバックについてより興味を持たれた方は一読してみるといいかもしれません。おすすめの一冊です。

フィードバックは過去から学んでいくプロセスと親和性が高いものだと思いますが、未来から学んでいくプロセスと親和性が高いものにフィードフォーワードがあります。次回はフィードフォワードのやり方について次の書籍の内容を参考にまとめていきたいと思います。


いつも結果を出す部下に育てるフィードフォワード

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