自分との対話を加速させるORIMDループ

内省

この記事では自分自身と向き合い対話を加速させる方法について空・雨・傘、ORID,ORIMD,ORIMDループというフレームワークの違いを見ながら解説をしていきたいと思います。深く物事をとらえて前に進みたいというときにどのようにしていけばいいのかのヒントになれば幸いです。

はじめに

こんにちは 内省力発掘ジンジニアのMakiです。

組織論、特に内省についての研究をプライベートで行っており、日々学んでいる組織論や内省(リフレクション)の実践方法に関する情報、仕事で学んだことを中心にブログを不定期で掲載しています。以前は仕事でSREチームのマネジメントを行っていたので、技術的な情報も一部ブログとして掲載しております。

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思考整理のフレームワーク

今回は物事を考えるときのフレームワークを4つ紹介したいと思います

  1. 空・雨・傘
  2. ORID
  3. ORIMD
  4. ORIMDループ

という4つのフレームワークです。

 

空・雨・傘のフレームワークを見ていて、ORIDと共通点があるなと思ったところからこれについて考察をしようと思いました。そして、私はORIDをさらに昇華させたフレームワークとして私はORIMDというものを提唱しています。これらの繋がりを見ていくことが面白そうだなと思いましたのでまとめていきたいと思います。

空・雨・傘

まず最初に問題解決のフレームワークとして有名な空・雨・傘というフレームワークがあります。事実、解釈、行動の3つに分解して物事をとらえようというフレームワークです。もともとはコンサルティングファームのマッキンゼーで開発されたものだそうです。

(事実)空を見上げて雲がかかっているという事実を確認する。
  ↓
(解釈)このまま時間がたてば雨が降ってくるだろうという解釈をする。
  ↓
(行動)雨に濡れないようにするために傘を持っていこう。

というように事実、解釈、行動という3つの視点で物事をとらえるフレームワークです。

空・雨・傘

出典:ダイヤモンドオンライン

これは非常にわかりやすいフレームワークだと思います。事実を確認して、それをどのように解釈して、次の行動にしていくのか。このように物事を分解してとらえていくというのは非常に大切だと思います。話し合いをしている中で論点を整理したり、どこに焦点を当てた話をしているのかをお互いに認識したりする際に役に立つフレームワークだと思います。

▼空・雨・傘についての参考ページ

トラブルを未然に防ぐには「空・雨・傘」フレームワークで考える
フレームワークとは「思考の枠組み」のこと。元マッキンゼーで、エグゼクティブコーチング、人材戦略コンサルティングを行う大嶋祥誉氏が、新刊書『超速フレームワーク』を上梓。本書からの抜粋で、本当に使える実用性・汎用性の高い鉄板フレームワークをわかりやすく紹介していく。第1回は、トラブルを未然に防ぐための問題解決技法「空・雨・...

ORID

ORIDは内省のためのフレームワークですが、空・雨・傘に似たような構成です。違うのはORIDでは事実、解釈、行動のほかに感情が切り出されていることです。

ORIDでは思考のプロセスを次のように分類しています。

  • Objective question (事実)
  • Reflective question (感情)
  • Interpretive question (解釈)
  • Decisional question(決定)

このそれぞれの頭文字をとってORIDと呼ばれています。

Decisional question は決定となっていますが、次の行動を決めるという点では空・雨・傘の傘の部分と相違はありません。

ORIDのモデルに従って空・雨・傘の内容を紐解いてみます。

(事実)空を見上げて雲がかかっているという事実を確認する。
  ↓
(感情)なんか嫌な予感がするなぁと感じる。
  ↓
(解釈)このまま時間がたてば雨が降ってくるだろうという解釈をする。
  ↓
(決定)雨に濡れないようにするために傘を持っていこう。

このように間に感情の部分が切り出されました。でも全体の内容は空・雨・傘と同じですね。

ORIDが面白いのは感情についてきちんとフォーカスをしている点だと思います。人の行動をとらえるときに、感情の部分は注やはり目すべきポイントではなないでしょうか?よく人は論理では動かないということがあるかと思いますが、論理の部分だけでなく人の感情についても分析ができるフレームワークになっています。事実、感情、解釈をそれぞれ分けて考えることでより客観的に物事を把握できる設計になっているなと感じます。

コルブの経験学習モデルは日本でも有名ですが、ORIDも経験学習モデルがベースになっています。もともとはカナダ発の概念でICA INTERNATIONAL の Laura Spencer さんによって開発されたメソッドです。日本ではあまり書籍などで紹介されていないので認知度は低いかもしれませんが、海外ではそれなりに知られているものだと思います。

▼ORIDついての参考ページ

究極の質問テクニック、それがORIDだ!|寺本 美欧|note
授業ではどこもかしこもORID祭り! 前回の記事で 「ファシリテーターは適切な問いかけが大事」と書きました。 じゃあその問いかけってどーやるの? 私も「問いかけ」ニガテです。。どちらかというと話すほうが好き笑 そこでてくるのが ORID というアルファベット4字。 英語ではそのまま「オリッド」と...

ORIMD

最後にORIMDについて紹介します。これはORIDの考えを基に私が考えたフレームワークです。ORIDの中でInterpretive Question というものがあります。これは解釈を確認する質問という形で使われているのですが、実際には解釈と意味付けをひとくくりにして扱っています。

ですが、解釈と意味付けって本当は分けて考えるべきものだと思っています。というのも、解釈はそこにある出来事や事象がどのようなものなのかを理解することであり、意味付けはそこにある出来事や事象に自分自身が意味を与えることという違いがあります。少しわかりづらいかもしれませんが、解釈は外側から自分の内側に働きかけるプロセスであるのに対して、意味付けは自分の内側から外側に働きかけるプロセスであるといえると思います。

つまり、矢印の向きが完全に逆なんですね。なので私はORIDのInterpretive question を次の二つに分解して考えるようにしています。

  • Interpretive question(解釈)
  • Meaning question(意味)

このように分解してとらえることで、より客観的に物事を把握できるようになると思っています。
空・雨・傘の内容を再度分解してみます。

(事実)空を見上げて雲がかかっているという事実を確認する。
  ↓
(感情)なんか嫌な予感がするなぁと感じる。
  ↓
(解釈)このまま時間がたてば雨が降ってくるだろうという解釈をする。
  ↓
(意味)雨に濡れないように何かをする必要があると意味付けする。
  ↓
(決定)雨に濡れないようにするために傘を持っていこう。

とこうなります。(解釈)は雨が降ってくるだろうということに関して、物事を外側から見て自分の中に取り入れています。(意味)は雨に濡れないように何かをする必要があるというように自分の中から外側に向かっていますよね。このようにORIDでは意味付けが解釈もしくは決定のところでふんわりとなされていたのが、ORIMDでは明確に区別しているのが特徴です。

▼ORIMDについてのもう少し詳細な記事

効果的な内省のプロセスとは
内省の重要性はわかっているけど、どうやって実践するのが効果的なんだろうと悩んでいるという方に向けて効果的な内省の方法について紹介していきたいと思います。

ORIMDループ

ORIMDループはORIMDをさらに発展させて私が考えているモデルになります。
物事をとらえるときにはORIMDだけでなく時間の視点と社会や個人の繋がりの視点を同時にとらえることが大事なポイントだと思っております。

そこで、横軸に時間、縦軸に個人と社会との関係性をとり、ORIMDの要素がそれぞれどこに位置するのかをマッピングしてみることにしました。

するとピタッとはまったんです。それも、ものすごくきれいにはまりました。それが次の図です。

次に考えたのが、このORIMDをどうやって回していけば物事をより的確にとらえられるのかなと考えました。自分の頭のなかには経験学習モデルやU理論といった考えが入っておりこういった理論に対して私自身かなり納得感を持っていました。そのため、過去から未来に向けて考えるプロセスと、未来から過去に向けて考えるプロセスの両方があることが大事だろうなと考えて矢印を引っ張ってみたところ見事な八の字が現れました。これが次の図です。

そして、実際にこの8の字のループに合わせて自分自身に問いを投げかけてみると内省が深まっていく感覚、そして新しい自分を発見できる感覚を覚えました。ORIMDのフレームワークは良い表現だなと思っていたものの実は少し物足りないなと感じていました。その正体はこれだったんだなと気づいた瞬間です。

試しに空・雨・傘の内容をさらに掘り下げてみます。

(事実)空を見上げて雲がかかっているという事実を確認する。
  ↓
(感情)なんか嫌な予感がするなぁと感じる。
  ↓
(解釈)このまま時間がたてば雨が降ってくるだろうという解釈をする。
  ↓
(意味)雨に濡れないように何かをする必要があると意味付けする。
  ↓
(決定)雨に濡れないようにするために傘を持っていこう。
  ↓
(感情)雨が降っても濡れないように準備できて安心。
  ↓
(解釈)雨に濡れると風邪を引くかもしれないから。
  ↓
(意味)風邪を引いてしまったら仕事に影響が出てしまう。
  ↓
(事実)風邪を引くことなく明日も仕事に取り組めるようになった。

もともとは雨に濡れないようにするために傘を持って行くと決めたところからさらに、風邪を引かないで明日も仕事に取り組むことができたというように思考が発展しています。ここまで考えてみると未来の予測がそのまま結果になりそうですよね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事では空・雨・傘、ORID、そして私のオリジナルであるORIMDのフレームワークについて比較して紹介をいたしました。

自分で言うのも何なんですがかなりORIMDループはかなり美しいフレームワークになっていると思いませんか?正直言って自分でもびっくりしています。この図を見ていてなんて美しい枠組みなんだろうかと感動しました。過去から未来へとつながっていき、未来から過去を引き寄せることというプロセスが無限という形で表現されています。まさに内省を深めていくフレームワークだなと感じています。

このフレームワークはまだまだ世の中で認められたものではありませんが、このフレームワークの美しさがこれからどんどん実証され、確固たるフレームワークになっていってほしいと望んでいます。

このORIMDのフレームワークはどんどんパクっていただいて構いません。むしろこれを見て何かを感じていただけた方は是非フィードバックを頂けると嬉しいです。

最後にORIMDをベースにしたツールを二つ紹介させてください。

一つ目はリフレクションノートです。こちらはこのORIMDのフレームワークに沿って毎日の計画と、振り返りが実践できるノートとなっています。内省の習慣化をするのに最適なノートです。

  • 計画と振り返りで内省の習慣化ができるリフレクションノート販売決定!
計画と振り返りで内省の習慣化ができるリフレクションノート販売決定!
この記事では現在販売を予定している内省の習慣化のための「Reflection Notebook」について紹介いたします。 10月以降の販売を予定しておりますので応援していただけますと嬉しいです。

二つ目はORIMD Questionsというモバイルアプリです。こちらはORIMDの分類に合わせた様々な質問が確認できるアプリとなっています。自分自身の思考の整理や、1on1などの中で相手への問いかけをする際に役に立つものになっていると思います。

  • 内省に役立つ質問集アプリ ORIMD Questions
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内省に役立つ質問集アプリORIMD Questionsについて紹介します。内省をするときに難しいポイントはどのような問いをそこに置くかということではないでしょうか?ORIMD Questions はそんな悩みを解決するためのアプリです。是非最後まで読んでいただけると嬉しいです。

もし興味を持っていただけたらご覧になっていただけると嬉しいです。では本日の内容はここまでにいたします。最後までご覧いただきありがとうございました。

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参考ページ

海外のサイトですがORIDについてはこちらが詳しいかと思います。英語が苦手な方はGoogle翻訳をしてみてください。

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