フィードフォワードは未来からの学習プロセス

組織論
Gerd AltmannによるPixabayからの画像

この記事ではフィードフォワードというテーマについて紹介します。
フィードフォーワードという言葉はご存じでしょうか?フィードバックはよく耳にしますよね。
この記事では、フィードバックとフィードフォーワードの違いを理解し、どのようにフィードフォワードをしていけばよいのかについて考えるきっかけを提供できればと思っています。

はじめに

こんにちは 内省力発掘ジンジニアのMakiです。

組織論、特に内省についての研究をプライベートで行っており、日々学んでいる組織論や内省(リフレクション)の実践方法に関する情報、仕事で学んだことを中心にブログを不定期で掲載しています。以前は仕事でSREチームのマネジメントを行っていたので、技術的な情報も一部ブログとして掲載しております。

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フィードフォワードは未来からの学習プロセス

今日はフィードフォワードについて記事を書いていこうと思います。

フィードフォワードとは?

フィードフォワードという言葉はご存じでしょうか?フィードバックはよく聞きますよね。フィードバックが過去の出来事を起点に解決策を考えるのに対して、フィードフォワードは未来に起きる出来事を起点にして解決策を考えるの二つが違いとなります。

▼「フィードフォワード」の意味とは?フィードバックとの違いも解説

「フィードフォワード」の意味とは?フィードバックとの違いも解説 | TRANS.Biz
「フィードフォワード」という言葉をご存知でしょうか?英語で書くと「feed forward」で、ビジネス用語として馴染み深い「フィードバック(feed back)」とは逆の意味を持ちます。実は今、フィードフォワードは人材...

フィードバックとフィードフォワードの違いについて解説がわかりやすかったのでリンクを載せておきたいと思います。他にもフィードバック、フィードフォワードについて検索してみるといろいろと情報が出てきますので探してみると面白いかもしれません。

▼フィードバックのやり方について考えてみた

フィードバックのやり方について考えてみた
この記事ではフィードバックの効果的なやり方について紹介します。 フィードバック、うまく行えているでしょうか?フィードバックがうまくいっていないなと感じている方、またはフィードバックのやり方をもっと詳しく学びたいと考えている方。そんな方に少しでも参考になる情報を提供できればと思っております。ぜひ最後までご覧ください。

こちらのページでは、効果的にフィードバックをするためのやり方について私なりの考えを整理したものになります。良かったらご覧ください。

さて、次に進む前にフィードフォワードのポイントをおさらいすると、未来を起点にして考えるということになります。そして、先に私の考えをお伝えしておくと、フィードバックとフィードフォワードどちらかが良いということではなく、それぞれの特徴を踏まえて使いこなすことが大事だと思っています。

フィードフォワードで心掛けることは?

では、具体的にフィードフォワードで心掛ける必要のある事は何なのかについて、「いつも結果を出す部下に育てるフィードフォワード」という本の内容を踏まえて整理していきたいと思います。


いつも結果を出す部下に育てるフィードフォワード

この本ではフィードバックの対比としてフィードフォワードの進め方について話が展開しています。そして、フィードバックは難しいスキルだという前提で全体の話が進んでいるのですが、どちらかというとネガティブフィードバックとの比較で書かれていると思います。ポジティブフィードバックと比較した場合にはまた違う表現になるんじゃないかと思っています。これから紹介する内容についてもネガティブフィードバックと比較した場合にフィードフォワードがどのような効果を発揮するのかという視点で読んでいただけると間違いが少ないと思います。

ネガティブフィードバック、ポジティブフィードバックについては中原先生のブログが参考になります。

  • ポジティブ・フィードバックとは

    「ポジティブフィードバック」とは、「通知する情報がポジティブであること」ーすなわち、相手の行動のうち、よくできていること、うまくいっている行動を賞賛するようなフィードバックのことをいいます。

  • ネガティブ・フィードバックとは

    「ネガティブフィードバック」とは「通知する情報がネガティブであること」ーすなわち、相手の行動のうち、改善を要する「かんばしくないこと」を指摘するようなフィードバックのことです。

▼ 「ネガティブフィードバック」とは絶対に言わない「ネガティブフィードバック」のやり方とは?

「ネガティブフィードバック」とは絶対に言わない「ネガティブフィードバック」のやり方とは? | 立教大学 経営学部 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する | NAKAHARA-LAB.net
立教大学 経営学部 中原淳研究室 中原 淳のブログです。経営学習・人的資源開発に関する研究知見、エッセイ、日々の日記が更新されています。

フィードバックとフィードフォワードの比較

では具体的にフィードバックとフィードフォワードにはどのような違いがあるのかについて、比較表で表現されていたので拝借いたします。

フィードフォワード思考フィードバック思考
目的未来の改善未来の改善
起点未来過去
成果未来の記憶づくり失敗の追体験 過去の記憶の臨場感強化
脳内の状態前頭前野の活動が活性化大脳辺縁系の活動が活性化
脳内物質前頭前野へのドーパミン放出ドーパミン抑制 ノルアドレナリン増加
得られるものクリエイティブな発想 高いパフォーマンス思考の抑制 低いパフォーマンス
当事者心理楽しい/嬉しい苦しい/つまらない

脳内物質がどのように放出されるのかまで踏み込んでいるのがなかなか面白いです。

フィードフォワードが必要な理由

フィードフォワードは未来に目を向けることで、自然と自分の課題を発見して改善できる。未来に目を向けることで一人一人が明るくなり、生き生きと変化しやる気のある状態になります。そして最終的にチームとして機能することで成果が上がっていくといことが大きなポイントです。

フィードフォワードの流れ

ではフィードフォワードはどのような流れで行っていくのか?

  • 感謝の言葉から始める。
  • 未来に向けた問いかけをする
  • 方向性について一緒に考える

このようなプロセスを会話をすることで会話楽しい時間となり、自然と前を向くことができるようになるということが書かれています。

3つのキーワード

フィードフォワードは3つのキーワードで進められると書かれています。

  1. 最近どうですか?
  2. これからどうしますか?
  3. もっと先にはどうしたいですか?

この3つがキーワードとして書かれています。
まず初めに現在の状況から入り、未来へとイメージを膨らませていくという流れですね。

あくまでも未来に向けた記憶を作ることに終始します。過去の掘り下げは行いません。

抽象度を上げる

フィードフォワードをする際に会話をよく観察し、抽象度を変化させてあげるようにすることが上級者です。抽象度をうまく上がるようにすることで視野が広がり、より明確に未来をイメージできるようになります。抽象度のレベルは0~6までの7段階あると書かれていました。

  • レベル0…混沌:何をどうすればいいのかわからない状態
  • レベル1…現状肯定、現状維持がゴール
  • レベル2…学び中/向上中:現状の外のゴールを実現するための方法、技術が存在することに気がつき、学び始めている段階
  • レベル3…具体的に理解+自分に適用:ゴールを実現するための方法、技術を理解し、自分自身のために運用することができる段階
  • レベル4…抽象化+専門分野の読み解き:全宇宙を整合的、階層的に見ることが可能だと理解しつつあり、自分の専門分野で運用している段階
  • レベル5…全宇宙の抽象化+各分野に応用:全宇宙を整合的、階層的に理解する抽象度をもち、かつ複数の分野で運用している段階
  • レベル6…新しいルールの発見、開発

特に0~3の段階にいる人の抽象度を高めてあげることがフィードフォワードをする人に求められることになります。

共通の未来を視る

フィードフォワードは組織において共通のゴールを見据えるためにも有効です。
組織にはいろんな価値観や考えを持った人がいますよね。その中でコンフリクトが起きるとしたら、見ている視点がそれぞれ違うということの要因が多分にあります。そんな時は抽象度をお互いに高めて会話をすることで、同じ視点で考えられるようになるのです。このようにして共通のゴールが見いだせるようになると、コンフリクトは解けるように解消されていきます。

抽象度を上げ下げすることをチャンクアップ・チャンクダウンと言ったりしますね。

▼ チャンクダウンとチャンクアップ

チャンクダウンとチャンクアップ
 コミュニケーションスキルのひとつとして、「チャンクダウン」「チャンクアップ」という技術があります。主にコーチ…

ゴールの設定のポイント

フィードフォワードでは現状の外側にゴールを設定することが大事と書かれています。
ゴール設定のポイントは3つです。

  • 「 ゴールが現状の外にあるかどうか」(すごい)
  • 「ゴールはレシーバーが心から望むことか」(やりたい)
  • 「ゴールは1つではなくたくさんあるか」(たくさん)

コンフォートゾーンから離れたところにゴールを置くというのがポイントということですが、これはフロー理論ともつながる部分ですね。

▼ 「フロー」それは自己実現の法則

「フロー」それは自己実現の法則
この記事ではフロー理論について紹介します。 フロー理論はご存じでしょうか?フローは没頭している状態のことを言います。 良くスポーツ選手がボールが止まって見えるなどとコメントをすることがありますが、あれはフローの中の一つでゾーンと呼ばれているものです。 フローにも何種類かあるのですが物事に没頭している状態はフローです。今回はそのフローについていろいろと紹介していきたいと思います。

ゴールはすべて尊重する

以上がフィードフォワードをするうえで心掛けるポイントの説明になります。フィードフォワードをする人はドリームキラーになってはいけません。相手のゴールはすべて尊重する姿勢を持ちましょう。

ORIMDでフィードフォワードをしてみよう

ここまで書いてみてフィードフォワードの目的は未来からの学びを得ることだと捉えることもできると思います。ORIMDのフレームワークで考えると決定→感情→解釈→意味→事実という流れで一緒に考えることで未来の出来事を自分事としてとらえられるように促してあげることがポイントだと考えています。

このフレームワークの青い線を思い描きながらフィードフォワードをしてあげることで、共通の認識を持ちながら未来を描くことができると思います。ぜひ試してみてください。

▼ORIMDについては下記の記事で紹介しております。

効果的な内省のプロセスとは
内省の重要性はわかっているけど、どうやって実践するのが効果的なんだろうと悩んでいるという方に向けて効果的な内省の方法について紹介していきたいと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。改めて内容をまとめますと次のようになります。

1. フィードフォワードとは?
2. フィードフォワードで心掛けることは?
3. ORIMDでフィードフォワードをしてみよう

このようなテーマでした。
ORIMDはフィードバック、フィードフォワードどちらを考える際にも役に立つフレームワークだと思います。
1on1の時などにORIMDのフレームワークを頭に浮かべながら会話してみてはいかがでしょうか。

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